派遣社員にとっては、外資の「派遣元企業」はオススメかも?
派遣として働く場合、通常、時給は滅多に上がらないかと思います。
どこの派遣元会社も派遣社員が自ら言わない限り、担当コンサルタントは動かないと思うし、言っても派遣先企業に言えない、又は交渉するのが億劫なのか、「時給は上げられません」とパシっと言われるだけ、というケースが多いかと思います。多分、日系の派遣元会社は特に時給に関しては厳しく、何年働いても時給が上がらない、上がってもスズメの涙ほど🦉。
私が昔、派遣社員で働いていた頃の話です。就業開始前、担当コンサルタントは「3ヶ月経ったら時給を上げるよう交渉します」と約束しました。しかし、3ヶ月経っても何も変わらず。
就業前に「時給アップの交渉を約束されてましたが、どうなっていますか?」と話したところ、予想通り何のアクションもされていませんでした。「前任者が2時間以上残業していた所を、私は全く同じ仕事をしながらも残業はしていません。その分コスパが良いかと思いますが・・・最初、3ヶ月経ったら時給交渉して頂けるという事でしたよね?よろしくお願いします」と話しました。
数日後、
「交渉、大変でしたが、何とか50円上げていただきました。」と連絡が。
ここまでは良かったのですが、すかさず続けて
「あたたは他の方より時給が良いし、派遣先の〇〇さんに、よーーーくお礼を言っておくように」と。
時給交渉いただいたのは大変有難いが、ものすごく恩着せがましい言い方だったのです。
そんな事、大人だし分かっとるわ!!!
しかも、その派遣元から派遣されているのは当時私一人。他の派遣社員さんは皆、他企業から派遣されていたので「他の人より時給が高い」も信憑性が無く・・・
ま、派遣先はすごく良い会社で、2年間楽しく働きました。ただ、時給が上がったのはこの1回だけ😔。
私が働いていた派遣元会社にも、派遣社員さんから「時給を上げて欲しい」とリクエストがちょこちょこありました。
そんな場合、特に外国人コンサルタントは、二つ返事ですぐに時給を上げてしまいます。派遣社員とそういう約束をしていた訳でもありません。
しかも十円単位ではなく、百円単位で💨!
派遣先と交渉し、請求額と派遣社員への時給の両方を上げるケースもありますが、後者の「単に時給のみを上げる」ケースも多々ありました。すなわち、派遣元のコストから捻出、という事です。
何らかの実績や根拠があったり、派遣期間がある程度になって時給アップをリクエストするのはモチベーションを保つためにも良いし、上げてもらうべきだと思います😤。
ただ、私の勤務していた派遣元では、コンサルタントに「なぜ時給を上げるの?」と聞いても根拠が全く無く、「〇〇さんからアップして欲しいと言われたから」と・・・
中には就業開始後、たった1ヶ月で要求してくる人もいましたが、コンサルタントはこんな感じなので、易々と応じてしまうのです。人が良いというか、なんというか。
しかも「1か月で増額要求する派遣社員」の中には味を占めてその後、毎月時給アップを要求する方もいました。1社目の派遣先との契約が終了し、違う会社への派遣就業が始まったのですが、前回と同じくまた1か月で「時給アップ」をリクエスト。
さすがに担当コンサルタントには、「この人、前回毎月要求してきたでしょ?もし上げるなら、また毎月リクエストしてくる事を考えて、十円単位にした方がいいんじゃない?根拠もないのに普通たった1か月でアップはありえないけど」と釘を刺しました。
派遣として働くなら、派遣元会社は金銭的交渉をすごく渋る日系より、私が働いていたような「外資」を選んだ方が、派遣社員としては何かと都合がいいと思います😁😁。
悪い言い方ですが、「条件が良くならないと、契約延長については考えますぅ・・・」などと言うと、自分のインセンティブが無くならないよう必死にすがり、要望に応じるコンサルタントが多いので。(全員ではないですが)
ミドルの男性派遣社員に多いパターン
我が社から企業に派遣される方は殆どが女性でしたが、もちろん男性もいました。
男性の派遣社員の平均年齢40代半ばぐらい、上は60代の方も。40代以降の方は皆さん過去は正社員で勤務していた、という人が多かったです。
特にOver50代の男性に共通していたのが、自分の立ち位置を勘違いしている、という事。
例えば4月4日の「求職者への情報提供」に登場した、「残業多すぎ」と連絡があり、派遣先と話した結果、残業が減ったら今度は「残業が少なすぎて給与に影響する」とクレームしてきた方。この人は結局その後、派遣先との契約延長を拒否し、違う企業への派遣就業が決まったのですが・・・
新しい派遣先では自分の「指揮命令者(上司)」に向かって上から目線で日々話していたとの報告が。当然、指揮命令者との関係はこじれてしまい、指揮命令者がタイムシートを全く承認してくれなくなる事態に😓。
他の派遣社員で、同じ派遣先で3年以上も働いている、私の勤める派遣元企業の派遣社員としては異例の男性がいました。この人、完全に自分自身を「派遣先企業の社員」と勘違い。そのため、本来は派遣元企業の従業員である派遣社員さんは、派遣先企業の社員について話す時に「〇〇さん」と呼ぶところを、この方は「弊社の〇〇」と、苗字を呼び捨て。しかも派遣先企業を「弊社」って・・・
その上、自分が所属する派遣元企業の担当コンサルタントに対しても、いつも上から目線であれやこれや要求。「自分は派遣先企業の社員」と勘違いしているので、「(自分は派遣元企業の)客だ」とでも思っているのでしょうか🙄。
実際に働いている場所が派遣元企業のオフィスではなく、他企業のオフィスなので、こういう感覚になるのも仕方ないとは思うのですが・・・
年齢的には派遣先企業の社員さんより上になる、というのもあるかと思いますが、派遣先企業でうまくやっていく為にも自分自身の「立ち位置」をわきまえて欲しいな、と思います。
(もちろん、プロジェクトマネージャーなどのポジションで派遣される人もいるので、その場合は自分の「部下」に上から目線で話すのは仕方ないと思いますが)
ドン底からの這い上がり
求職者に対し派遣のお仕事が決定すると、就業開始前に行う説明会。
毎日のように説明会を行うので、それはそれは多くの人々に会ってきました。踏み込んだことは聞かないものの、人生いろいろだなぁと思わされます。
ある中年男性が派遣社員として企業に派遣される事になりました。担当コンサルタントによると、数年ぶりに働くとか😮。
新しい派遣社員さんからハローワークに提出するための「採用証明書」と再就職手当を貰うための用紙を書いて欲しい、と依頼される事は多いのですが、社判も必要なので通常は後日郵送にて対応していました。
この男性にも「後日発送になります」と伝えると
「(説明会の後)このまますぐにハローワークに行くので、今書いてほしい」
書類は何枚かあるし書くのもそこそこ時間がかかる上、社判の責任者にすぐ捺印いただけるか分からない旨を伝えると、
「お金が無いので、すぐに手続きしたいんです!」と。
数年働いていなかったとの事だけど、そんなに困ってるのか・・・ということで、数時間後に取りに来ていただく事で合意しました。
オフィスに戻ると担当コンサルタントが「彼、いつ会っても上下共に今日と全く同じ服装なんだよね・・・」と一言。服も無いとは、それは大変。
数時間後、書類を取りに来られたのですが、その時
「すみませんが、仕事が始まるので定期券を買いたいのですが、お金がないので交通費を貸してもらえませんか?」と。加えて、
「あと、給料も前借りできませんか?🙏」
給料の前借りはたまーーーに問い合わせがあるのですが、交通費を貸して欲しい、というのは初めてでした。
我が社から就業するのも初めてだし、派遣社員も含め従業員に金銭を貸すことは行っていないので、悪いけれどそれはお断りしました。
一応、インセンティブで高収入の担当コンサルタントに「ポケットマネーから貸してあげたら?」と言ってみましたが、苦笑いのみ。
その後すぐ、無事就業開始。この男性、派遣先では経理系の仕事、時給は数千円。かなりの高給取りでした💰。
最初の給料日の時、「あの人、喜んでるだろうね。一気にお金持ちだし!」
同僚と共に思い出してしまいました。彼にとっては生活がガラっと変わるでしょう。
数年のブランク、何があったかは知りませんが、再就職できて生活に困らない状態になって、本当に良かった!と思える人でした。
洋服も増えてるといいなぁ👔。
不要なアピール
私の会社(正社員・派遣社員の斡旋業)がターゲットにしている求職者は、30代以上で日本語・英語の2か国語以上がそれなりに話せる人。社内については、従業員は外国人も日本人も基本的にバイリンガルです(日本語、または英語オンリーの人もいますが)
私の会社から他企業に派遣される派遣社員さんも同じ。
ただ、派遣就業前に行う「説明会」で、「私は海外に住んでいたのよ」と必要以上にアピールしてくる人がちらほらました。
例えば、契約書その他書類に捺印する時、
「印鑑って久々に押しますー」
社会保険(雇用保険、健康保険、厚生年金)について説明した時、
「アメリカは年金は(どうのこうの)なんですが~」
だからどうした?
不要な情報をポンポン入れてきます。
中には流暢な日本語で
「私、海外生活していたので、英語で説明いただけますか?」
や
「契約書が英語の方が読みやすいので、英語に変えていただけますか?」
と言ってくる人も。
「何年ぐらい住んでたのですか?」と聞いてみると
「1年」だの「3年」だの。。。
本人には言いませんでしたが、私の方がよほど長いです🙄
もちろん、そういうリクエストをする方の中には10年以上日本を離れていた人もいましたが、調べてみると生まれてから高校生や大学生までバリバリ日本だったり。
幼少時代から海外だったらまだしも、10代後半まで日本で現在アラフィフぐらいの年齢なら、日本語は読めるでしょう~~😑
先輩から聞いた話ですが、説明会の途中で「海外にいたので英語で説明してください。その方が慣れてるんですぅ」とリクエストがあった時。
その先輩(旦那が海外の方で、英語が超上手い)にバトンタッチして説明を始めると・・・
黙り込んでしまったとか😮
じつはその派遣社員、海外在住はたった1年未満。
このような「海外(英語)アピール」をしてくる人は、海外在住歴が3年未満などの短い人が大半でした。
5年やそれ以上になると、英語が話せるとか海外に住んでいたとか、そんな事は本当にどーでもよくなります(少なくとも私自身はそうです)。英語なんて単なる言語だし。
私の友達で帰国子女が何人かいますが、「海外に住んでた」「英語がペラペラ」なんてアピールする人は皆無でした。
大切なのは、どこに居ようが自分がどう成長してきたか、自分は何ができるのか、だと思うのです。
ただ、たった1人だけ、父親の都合で幼少期にアメリカに移住、つい数年前までアメリカに居た、という同僚がいたのですが、二言目には「私は帰国子女でグリーンカードも持ってて、英語もネイティブ並みなのよ。旦那は元駐在員、子供もアメリカの大都会で産んだし。私の子供のスペックときたら、最強だわよ」「でも、グリーンカードはもう放棄した」といつも言う輩がいました。
でも、実務経験が無いらしく、仕事が全くできず、スピードも遅い。最初、英語はネイティブっぽいのかと期待しましたが、発音もネイティブとは程遠い・・・
比べたら悪いけれど、私の帰国子女の友人達とは大違い。
若ければまだしも、アラフォーになって帰国子女アピールする人なんて会った事が無いので、衝撃でした。
多分、この元同僚(他、アピールしてくる人々)って、これしかアピールポイントが無いんでしょうね。かわいそうな人だなぁ・・・
求職者への情報提供
派遣でも正社員でも、特に外資の人材斡旋会社から提供される「求人票(Job Description)」は、情報が少ない!と思います。
もちろん会社にもよりますが、想定残業時間、正社員の場合は試用期間や休日、福利厚生は一切書かれていない場合が多い印象です。
(日系大手斡旋会社の求人票は、ここまで網羅されているケースが多そうです)
詳しい残業時間などの「就業先には直接聞きにくい情報」を担当コンサルタントに聞いても、きちんと回答できる人はごくわずか。「多分~」「~だと思う」など、ユル~い回答や、正直に「分からない」と言う人も🤨。その後企業に聞いてくれる人もいますが、ほとんどはそのまま放置。
クライアントとなる企業との関係構築ができていなかったり、企業から出された情報を深掘りせず、そのまま流しているのでしょう。
よって、正社員でも就職後、仕事内容や条件について「コンサルタントから聞いていない」「聞いていた話と違う」という経験をした方もいると思いますが(私は経験しました)、派遣社員からも就業開始後の相談やクレームが多かったです。
私が勤務していた派遣業会社では、「仕事がなさすぎる」という理由で、開始後2週間で辞めた派遣社員がいました。
この方、再度ウチの会社から派遣就業が決まったのですが、今度は「仕事が多すぎる」と文句を言ってきました。タイムシートを見ると、残業時間は36協定内で定められている時間数に全く及ばない程度でしたが、またもやすぐに退職🤦♀️。
逆に、「残業が多すぎ」と文句を言ってきた派遣社員もいました。この方の残業時間は36協定に抵触する恐れがあったので、担当コンサルタントに「派遣先に注意して!」と指示。結果、残業は減ったのですが、その途端、今度は「残業が少なすぎ。給与に影響する」とのクレームが。この方に対応た私と同じ業務部の同僚は、さすがに見かねて「前は残業が多すぎるって言ってましたよね」とクギを指していました🔨。
どうしろ、っちゅーねん・・・
どちらのケースも、派遣社員さんの一貫性の無さは否めません。が、コンサルタントも事前に仕事の少なさ・残業の多さをもっと把握していれば、退職や残業過多を未然に防げたのでは?
仕事内容、残業時間、その他会社のルール・・・実際に働いてみないと分からない事って山ほどあると思います。ただ、労働者の生活に影響する部分=知っておくべき事、については、企業から来る求人票を人材斡旋企業はきちんと確認し、足りない情報をきちんとヒアリングしてから求職者に情報提供してほしいです。
そんな斡旋会社(又はコンサルタント)なんて、存在するのでしょうか??
お遊びじゃないんだから
最近では(随分前からだと思うが)、海外のように日本でも夏休みに大学生が「インターンシップ」として働く事が増えています。
普段はアラフォー世代を中心に派遣のお仕事を紹介している我が社も、夏休み前から大学生を「インターンの派遣社員」として企業に送り込む事が、件数は少ないもののあります。
コンサルタントから、某SNS有名企業に大学生のインターン派遣が決まったと連絡を受け、契約書作成に取り掛かったのですが、
苗字の漢字が激しい!😲
詳しくは書けませんが、例えるなら随分昔に神戸であった事件の犯人「酒鬼薔薇👹」のような感じです。
「すごい名前・・・」と、業務部内がザワつきました。
まぁ、「日本には色々な苗字があるから、ありえるのかも」と信じて、契約書を作成し、就労開始前の説明会を行いました。
説明会では、まず契約書の名前「酒鬼薔薇」に間違いがないか確認いただきます。
インターンで短期なので社会保険は対象外なのですが、給与支払いがあるのでマイナンバーカードや銀行口座情報などの確認をします。よって、この「酒鬼薔薇」さんにも身分証明書などを提出いただくと
むむっっ、名前が違う!!😱😱😱
しかも苗字だけでなく、名前も😰😰
苗字は読み方も漢字も全く異なり、名前は読み方は一部同じでも漢字は全て違いました。
契約書作成の時の不安が的中しましたが、「酒鬼薔薇」さん=説明会に来ているこの人、という証明が名前では取れません。
幸い、生年月日や住所、電話番号など、名前以外はすべて一致。業務部内で相談した結果、「同一人物」とみなす事にしました。
「なぜ偽名を使ったのですか?」と問いただすと
「普段はその名前を使っているんです」と当然のように答える始末。
派遣先企業には、説明会前に「酒鬼薔薇」の名前で作った契約書を送付済です。
急いで派遣先に電話し、「実は、氏名が異なっていたので、契約書を訂正したものを取り急ぎメールします」と事情を伝えましたが、当然派遣先もビックリしていました😮
このしょーもない偽名のおかげで、この後システムへの名前登録から契約書訂正など、余計な処理をするハメになり、うんざり。
しかしなぜ偽名を使う?!?!決して遊びではない、「就業」に関わるオフィシャルな場面で??
今回は大目に見ましたが、もし正社員だったら、内定後偽名と判明した時点で取り消しになる可能性があるのに。
アルバイトなどでも、偽名を使っているのか?
いくら大学生といえども、このような人は後にも先にもこの方だけでした。
(箸休め)スタバ事件 vol.1
ここのところ派遣や業務委託にまつわる「重め」な事件を書いてきたので、ここでちょっと「箸休め」的な出来事を一発。
私が勤務していた人材斡旋・派遣業(派遣元)の会社では外国人コンサルタントが多く、しかも毎日毎日凝りもせず同じ失敗や間違いを繰り返し、私が所属していた業務部はその処理に追われていました。
その常習犯数名は、お詫びとしてよくスターバックスでコーヒーやらスイーツやらを奢ってくれたのですが・・・
スタバ発祥の国出身、日本在住が長くスタバにはしょっちゅう行っているトップ常習犯の一人が、再度間違いを犯し、コーヒーを買ってきてくれる事になった真夏のある日。私はホットラテ、同僚はフラペチーノを注文。
スタバから戻り、紙袋を手渡してくれたのですが・・・
なぜか2つともホット☕
同僚が「私、フラペチーノ頼んだんだけど」と言うと、何のためらいもなく
「This is Frappucchino!」と。
「は😲??私、フラペチーノ頼んだよね?」と答える同僚。するとまたもや
「This is Frappucchino!」
「えっ!?」と不思議な顔をしていると、何か悟ったのか。顔を真っ赤にしはじめるコンサルタント。
「もしかしてフラペチーノ、知らないの?」と同僚がボヤき始めたので、「まぁまぁ、折角買ってきてくれたんだし、いただきましょう」となだめ、コンサルタントはそのまま自席に戻りました。
それと入れ違いに、スタバの国出身ではない、仕事ができる数少ない外国人コンサルタントがやってきました。
試しに
「ねぇ、フラペチーノって知ってる」と聞くと
「え?コーヒーとかを氷と一緒にミキサーにかけて、上にホイップが乗った冷たい飲み物でしょ?それがどうかしたの?」と回答。
「そうそう、それよね。ありがとう」
ちなみにこのコンサルタントは、健康の為、甘~くてカロリー高いフラペチーノなんて飲む人じゃぁありません。
同僚と「やっぱ彼(スタバの国出身のコンサル)はダメよね・・・😣。フラペチーノ飲んだ事ないとしても、あんなにしょっちゅうスタバ行くくせに、普通知ってるよねぇ」とボヤきながら、一緒にあっつあつのホットコーヒーをいただきました。
派遣先に直接雇用されたのに
派遣として働き、のちにめでたく、派遣先企業から正社員や契約社員として直接雇用になるケースがあります。
最初から直接雇用を目的とした紹介予定派遣の場合は当然なのですが、通常派遣で働く人も直接雇用されるケースがあります。
ちなみに紹介予定派遣だと派遣期間は上限6か月という期限があり、その期限内に派遣先企業と派遣社員は、直接雇用するか(されるか)否かを決めなければいけません。
私が勤務していた人材会社では珍しい20代の方で、通常派遣で暫く働いたのち、とある外資系企業に直接雇用になった方がいました。
担当していたコンサルタント(外国人)は、お世辞にも仕事ができる人ではなく、ちょっちゅう業務部に問題を持ち込むトップ3の一人。そんなコンサルタントにとって、自身の担当派遣社員が初めて直接雇用されたという事で、「良かったね」などと言っていたのですが・・・
直接雇用から2か月後のある日。その外資系企業の人事部から業務部に電話が。
「ちょっと、〇〇さんが会社に来てないんだけど!」
話を聞くと、ここ2日~3日、無断欠勤をしているらしい。
「担当だれだっけ?どうなってるのか、話したいんだけど。」
担当者名を伝えると
「あー、あいつか!お前のせいだって言っといて💥💥💥!!」(ガチャン!)
いくらお客の立場とはいえ、人事部ともあろう人がすごい口調。
しかも「お前」って・・・
ま、担当コンサルがあれだから、気持ちは分かるけど🙄
直接雇用になりこちらの手を離れているので、正直、この問題についてこちらは関係が無いのですが、一応担当コンサルタントに事態を伝えました。
担当コンサルタント、張本人と連絡を取り、事情を聞きました。
事情は「日本がイヤなので、アメリカに戻り大学院にでも行こうかと考えている」
この〇〇さん、過去にアメリカの大学に留学経験はあるのですが、大学院については全くの未定状態。
就業先に不満があるのなら、既に何ヶ月も働いて内情をよく把握しているはずなのに、なぜ直接雇用になぜ同意したのか??
もし本当に大学院に行くなら、応募から合格まで数か月かけ、そして退職、が通常だと思うし、それならそもそも直接雇用には同意はしないと思います。
なので、この理由は単なる口実としか思えなくて。
〇〇さんは結局そのまま、直接雇用になった会社を辞める事になりました👋。
単に逃げたくなったのか?それにしても、健康状態が悪いわけではないのに、無断欠勤とは社会人としてどうなのか。
派遣社員の立ち位置って?
派遣や業務委託の仕事が決定すると、就業前にマンツーマンで「説明会」を行い、そこでタイムシートその他、必要事項を説明します。
我が会社からの派遣社員さんが使うタイムシート入力システムでは、かつては「給与明細」もチェックできました。が、随分前に専門のシステムを導入した為、「給与明細」リンクは今や飾りのような状態に。
ただ、「給与明細はどこでチェックできますか?」はFAQトップ5に入っていた為、説明会で「ここでは給与明細は見られません」と、実際にPC画面を見せてきちんと説明します。
ま、説明会で話した事なんて、メモでも取っていない限り覚えている方も少なく、就業後に改めて質問を受けたりします。それはこちらも分かっているので、改めて説明するのですが・・・
ある日、派遣社員から電話が。
「給与明細がタイムシートのシステムで見れないんだけど!」
取った瞬間からお怒りでした😠😡。
しかしこの派遣社員さん、もう何度も我が社から派遣として働いています。
「お宅のバックオフィス、一体どうなってるの?調査してくれる?こういう大切な事はちゃんとやってよ!!」など、さんざん悪口を言った挙句、
「これまでね、私はお宅の会社に100万円以上落としてきたのよ!💢あなた達、私のお金で食べてるんでしょ」と。
何とか怒りを鎮めましたが、電話を切った後考えさせられました。
派遣社員ってどういう立ち位置??
求職者として登録してお仕事を紹介している間は、斡旋企業は営業活動をしている訳だし、お客さんになるのかな?でも、就業決定後は??🤔
ここで派遣元・派遣社員・派遣先の関係を思い出しました。
求職者は派遣就業が決まると、派遣元企業と労働契約(派遣契約)を結び、私のように「派遣元」で働く従業員と同様、「従業員」となります。社会保険に加入する場合も、雇用主である派遣元企業が加入手続きします。
派遣社員は派遣先企業での指示に基づき「労働力」を提供するわけですが、それは私たちが「派遣元企業」で労働力を提供するのと、労働力の提供先は異なれど同じ理論だと思います。
派遣元企業の収入源の1つに、派遣先から支払っていただく派遣代金があるのは間違いないです。しかし、派遣元企業の従業員(私や派遣社員)の労働の対価は、雇用主である派遣元企業から受け取ります。
よって、派遣社員さんの立場は、「派遣元企業」で働く私たちと変わらないのでは?
派遣元企業の従業員である派遣社員さんや私にとって、お客様は実は共通しており、派遣先企業じゃないのかな?と思うのです。
「アンタ達は私のお金で食べている」程でなくても「派遣社員は派遣元企業にとっては客だ」と考え、上から目線で私達にあれやこれや言ってくる派遣社員さんが結構います。
皆さんはどう思いますか??
扶養家族申請から垣間見る色んな事情と、時代錯誤
正社員と同様、派遣・業務委託でも条件を満たしていれば、社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険・労災保険)の対象となります。
皆さんの色々な事情が垣間見えるのが、扶養家族の申請時。
外国人スタッフでよく見たのは、とにかく親族をどんどん扶養家族にしようとする事。自国に住んでいる親兄弟ならまだしも、自身のいとこに加え、配偶者のいとこまで、とにかく手あたり次第加えようとします。👨👩👧👦
いとこは扶養家族の対象外です。
扶養家族の対象でも同居していない場合は、生活費として直近3ヶ月分の扶養家族への送金証明💵が必要になりますが、ここで大半が条件から外れてしまいます。
「日本はまだまだ男性社会なのね。。。」と考えさせられてしまうのが、女性が被保険者となるケース👩。
女性が被保険者となり、子供を扶養家族に入れたいという方が最近増えてきましたが、そんな場合は健保組合から理由を聞かれたり、追加書類を求められる場合もあります。
離婚されている場合は、いちいち「シングルマザー」と説明するんです🤷♀️。
年収は扶養家族対象外となる額を稼いでる旦那さんがいるけれど、女性の方が稼ぎが上なので被保険者となって子供を扶養家族にしたい、というケースも結構あります。
その場合は、「旦那さんの課税証明書」「旦那さんの雇用条件証明書」など、色々追加書類を求められます。「雇用条件証明書」は、旦那さんの雇用主に、就労時間や給与・賞与など、労働条件を書いてもらい、更に社判の捺印が要ります(確かこれは、健保組合からの要求だったと思います)。
しかし、男性が被保険者となり子供を扶養家族に入れる場合は、奥さんの課税証明書や給与証明は全く要求されず、すんなり手続きができます。
これってどうなの😒??女性の社会進出が今や当たり前になっていて、男性と同様稼いでいる人は沢山いるのに、社会保険の考え方がついてきておらず、古すぎ。
また、派遣就労が決まった際、「離婚調停中」という女性がいました。お子さんがいるので旦那ではなく、自分の扶養家族に入れられないか?という相談を受けました。
しかし、稼ぎは旦那さんの方が高くて。
このような場合、いくら「離婚調停中」でも、子供の扶養家族申請ができるのは離婚成立後。やむを得ず「すみませんが、離婚成立したら再度ご連絡いただけますか?ご連絡いただいたらすぐ手続きしますので」と言わざるを得なかったのです。
少し経ってから「離婚成立しました」と連絡をいただき、速攻手続きを進めて無事お子さんが扶養家族認定された際は、すごく喜んでおられました。
特に健康保険については、健保組合によって多少ハードルの高さは違うかと思いますが、女性が被保険者となる場合の手続きについて、もっと時代に合わせていただきたいものです。
しっちゃかめっちゃかな業務委託契約 その2
日本にオフィスが無い会社への業務委託が開始しました。
就業開始して少し経った頃、その業務委託要員から業務部に連絡が。
「仕事で使うパソコンやらスマホの購入、そして本国出張の飛行機代を数十万、立て替えており、生活に困っているので、取り急ぎこの分の経費処理と支払いをしてほしい」
えっ!?自社の社員じゃない人に、高額なものを次から次へと立て替えさせるってどんな会社??
カフェで仕事する際のコーヒー代やらとは訳が違います。
ただ、イレギュラーでの経費処理は基本NGで、また人事部の管轄になるので処理するとなると別途手間がかかります。
担当コンサルタントに話しても「え、そうなの?就業先企業からそんな事は聞いてなかった」と、素知らぬ顔。
ただ、確かに生活に支障は出るだろうから、人事部に話し、取り急ぎ支払いしてもらいました。
その後、タイムシート締めの月末になりました。
業務委託の場合、毎月末にタイムシートを指揮命令者であるコンサルタントがチェックし、サインして給与支払いになるわけですが、今回の契約には
「深夜労働した場合、その分代休を取得させる」
となっています。
タイムシートを見ると、本国とのやり取りもある為、実は深夜(契約書では「23時~5時」という法外な時間になっていました)の勤務がしょっちゅうあり、その分平日にお休みしている記録がありません。お休みは派遣先が定めている土日祝のみ。
「『深夜勤務と代休は僕(担当コンサルタント)が管理する』と言ってたけど、さてどう出るんだろう」と意地悪にも思っていましたが、
予想通り 完全スルー――
そのままサインしたタイムシートを持ってきました💨
業務部としては法律に乗っ取らなきゃいけないので、用務委託要員への給与支払いはしれっと22時以降の勤務分を深夜料金として計上しましたが、派遣先への請求は、今回は契約書通り23時以降を深夜料金とし、計上。
(その分コンサルタントへのインセンティブも減りますが、責任ということで)
この就業先、「日本にオフィスを設けるから」と言う割には、いつまで経ってもオフィスはできず(現在も無さそうです)、仕事で使うものは全て業務委託要員が立て替え、深夜の業務も多い、という事で当然長続きしませんでした。
こんな悪条件にも関わらず、コンサルタントは次から次へと業務委託要員を用意します。しかし、就業条件が悪すぎて、どの人ももって半年。パソコンやスマホの立て替えも再度ありました。
日本にオフィスや社員がいないのに、退職後、購入した物はどうしたのだろうか??
しかも、この派遣先企業、我が社への支払いを何ヶ月も滞らせ、滞納額が物凄いことに。
これにはさすがに経理部の堪忍袋の緒が切れて、「この滞納額がきれいになるまでインセンティブは支払わない。このまま滞納が続けば、この会社とは取引停止させる」と担当コンサルタントに雷が落ちました。
こう言われようやくコンサルタントが動き、数か月かかりましたが滞納は何とかきれいになりました。
しっちゃかめっちゃかな業務委託契約 その1
社内や派遣社員にも色々な人がいますが、派遣先も様々。
派遣先は外資系企業が殆どだったのですが、一度「日本進出計画がある。そのうち日本にオフィスを設けるが、進出にあたって業務委託で人が欲しい」という状況の欧米系の会社がありました。
名前も聞いた事がない会社で、どんな会社かHPを見ると「お金かけてないなぁ」という、シンプルすぎるサイト。
そのような状況なので日本に住所もなく、連絡先は勿論、請求先も全て本国。
取引を開始するのに必要なビジネス契約書については、時間はかかったもののサイン済のものが返送され、取引開始。
担当コンサルタント(外国人)から「業務委託の人が決まった」という連絡が。
素朴な疑問として「日本にオフィス無いのに、どこで働くの?」と聞くと、「自宅とかカフェとか」
最近はリモートワークもあるのでまぁ、そういうのもあるのかなぁ、でも自分ならオフィスも無いような会社なんて嫌だなぁ~~なんて思いつつ、業務委託契約書をコンサルタントから受け取りました。
派遣就業については業務部の方で契約書作成するのですが、業務委託についてはコンサルタントが自ら作成していました。なので(「なので」は失礼かもしれないけど)、とにかく間違いが多いこと!
そのため、内容を固める前に必ず業務部が目を通すことになっています。
間違いナンバー1は、料金について。
業務委託の場合は月額固定料金を記載し、1日8時間以上の残業代や深夜料金については
月額 ÷ 1か月の基本勤務時間
で時給計算し、そこから法定により定められている25%増しなどの料金を書くのですが、計算機もあるのになぜ間違うのか??🤦♀️🤦♀️🤦♀️
今回もその間違いはあったのですが、一番大きな間違いが「深夜料金」が適用される時間。記載されていたのが
23時~5時。
おいおい、何年もこの仕事やってるだろー??労働基準法の基本的事項ぐらいは知ってるはず。外国人でもこの仕事やってて、基本的な事さえ知らないのはヤバいよ🤢
「ちょっとー、深夜って何時か知ってるよね?22時からじゃない。」と言うと
「知ってるけど(←疑わしい)、だって就業先が23時からって言うんだもん」
「法律と就業先のルール、どっちが上なのっ??ここは変えなきゃダメ」と指示すると
「就業先とはもう、内容について同意してしまっているから変えられない」
「は?契約書は内容固める前にこっちに提出する、って事になってるよね?」
「同意してるから変えられない」と言う割には、金額間違いについては、特に少なく計上してしまっている場合はそそくさと訂正するのですが(今回も訂正)、こういったお金以外の部分については就業先企業に説明するのが面倒なのか、頑として動かず。
こうなったら業務部は大概「じゃ、何があっても知らないよ。泣きついてきても何もしないからね、自分が責任持ってよ」と突き放します。
加えて契約書には
「深夜労働する場合は、その分代休を取得させる」なんて書かれていました。
(なのに深夜労働の場合の時給が書かれており、一貫性が全く無かったのですが・・・)
「これって、指揮命令者であるアンタに連絡があるの?アンタが管理するの?」と聞くと
「うーーん、そう、僕。」と、一番不安な回答が。
(業務委託の場合は、実際はどうであれ書類上は、指揮命令者は派遣元の担当者になります)
もう勝手にして、と思い、その後就業前の説明会を終え、就業開始するのでした。
(次回に続く)
マネージャーよ、しっかりしてくれ!
外国人コンサルタントの案件管理や事務処理の苦手さについて、先日少し触れましたが・・・(3月24日「カレンダーが苦手なんですぅ」参照)
来る日も来る日も面白いくらい「事件」が起こり続けるのですが、ある日、以前派遣社員として就業していた人から1通のメールが届きました。
「またお世話になります。新しい就業先のメールアドレスです!」
ん?何のこと??🙃
本人に「何のことですか?」と聞くのもどうかとと思い、CCに入っていた外国人コンサルタントに問いただしました。すると、サラっと
「1週間前に就業が決まったんだよ」
はぁーーーーっ?聞いてない。データにもないし、契約書発行も本人への連絡も何もしてないけど。
(ちなみに就業前の「説明会」は、我が社から初めて就業する方に行い、2回目以降の方は契約書や必要書類のやり取りは就業前に郵送やメールで済ませます)
つまり、このコンサルタント、社内での必須プロセスを全くせず、契約書など無いまま派遣社員を送り出していた、という事です。
派遣社員さんの方も、タイムシートも無い状態で勤務って・・・
しかもこのコンサルタントは勤務年数もそこそこあり、派遣部門内のチームマネージャーの座についているのに、何度言ってもヌケや間違いの多さは部門トップ3。
契約書なくスタッフを派遣するなんて、絶対にやってはいけない事!!
もういい加減にしてくれぇ!という事で、部門長(こちらも外国人)に報告。
部門長と共にそのコンサルタントを呼び出し、今回の事について「何年もやってるチームマネージャーがこのようなミスは絶対ありえない!毎回毎回ミスが多いけど、今回のは大問題よ😡」などと叱ると、急に部門長が「そこまで言わなくてもいいじゃないか」と私になぜか逆ギレし、コンサルタントをかばい始めて😓。
「あのさ、私に怒るのはお門違いじゃない?発覚したら、派遣元責任者のアナタが責任とらなきゃいけないのよ!」と切り返すと我に返ったようで、部門長ともあろう人が「この件については、・・・ど、どうすればいいんだ?」と急に弱気に。
「私が決めることじゃないから、それは部門長のアナタが決めてよ。」と言うと
「じゃ、契約書の日付を就業開始日まで、バ、バ、バックデートして発行してもらえないかなぁ?」
一度このコンサルタントは痛い目にあった方がいいと思ってたので本当は嫌だったけど、「派遣社員さんのため!」と言い聞かせ、1週間前の日付で契約書をしぶしぶ作成しました。
しっかりしてくれよぉー、ホント。
過去に一体何が??
私が働いていた会社から派遣されていた方々は、アラフォー以上が過半数。
人生経験も社会経験も豊富な方ばかりです。
成功経験も失敗経験もひっくるめて前向きにポジティブに活かす方もいますが、残念な事に極端にバリアを張るというか、疑い深すぎる人もいます。
いつものように派遣就業前の説明会での出来事。
まずは派遣契約書の内容を口頭で説明し、2枚に署名と印鑑をいただき、派遣社員さんと派遣元で1枚ずつ原本をキープします。
その時、その2枚に書かれている内容が本当に同じかどうか、契約書2枚を重ねて光に透かしてチェックする人に遭遇しました。
やや呆気にとられながらも見ない振りをして、次に進もうとすると、
「離職後、退社理由は離職票には何と記載されますか?」と質問が。
派遣先の方の産休カバーとはいえ、問題なければ1年以上の就業予定だし、しかもまだ就業も始まっていないのに離職後について今聞く??😥と思いながらも、「産休カバーを満了したら、契約満了、まり会社都合になります」と対応。
説明会では、雇用保険番号やら年金手帳やら、就業に必要な個人情報のコピーを取るのですが、その時も
「コピーを取る書類については、私の分もコピーしてください」と。
え、原本はコピー終わったら全てすぐ、その場で本人に返しますよ、と説明してもなお「自分の控え用にコピーをください」
人間不信??かなりややこしい人だけど、就業先で大丈夫かな?と心配になりました。
説明会の最後、「私に電話をかけるときは、番号を表示するよう設定してかけてきてください」と、とどめの依頼。
会社からかけるのに、わざわざ非通知にしないって・・・
説明会が終わった後、担当コンサルタントに「かなりクセ強い人だけど、大丈夫?」と聞くと、「この仕事を紹介した時、派遣先企業が自分の過去の履歴などを調べないかすごく聞かれた」「派遣先は金融系なので、派遣社員でもバックグラウンドチェックはしっかりされる、と話すと、すごーーーく嫌がってた」と言っていました。
ま、結果通ったから良かったけど。
就業が始まって暫く経って、その派遣社員さんから電話が。
「就業先の上司が今度夏休みで数日お休み取るので私、やる事が無いんです。出社しても意味ないのですが、この間って休業手当出るんですよね?」
は❓❓
「いや、派遣先の責任で発生したもの、例えば経営悪化やストライキなどで自宅待機を命じられた場合や、その他理由で休むよう指示された場合手当は出ますが、そう指示がない場合は対象ではないですよ。上司がお休みされるなら、まずはその間にどんな業務をすればよいかを聞いてください」と話すと、しぶしぶ電話を切られました。
私自身も派遣社員での勤務経験もあり、友人も何人か派遣社員がいますが、上司が休みだから自分も休む、だから休業手当くれ、なんて考えた事も聞いた事もないし、上司が休む間、仕事は減ってもする事は何かとあるもんです。
本当、色んな人がいるけれど、この人、過去に一体何があったのだろう??
Jumpyな人の裏
業務委託として派遣する人は90%が男性でしたが、一方、派遣社員さんは90%が女性。
今回派遣就業が決まったのは、中年男性のAさん。財務系の仕事です。
就業前の説明会を終え、特に変わった印象も受けなかったのですが・・・
就業して数か月後の事です。担当コンサルタント(外国人)が
「Aさんの派遣先の人事から連絡があって、派遣先の社長から即日契約解除された!☠」と。
何が起こったのかコンサルタントに聞いてみると、
「どうやらAさん、派遣先で『部外秘㊙』メールを、どういうつもりか分からないけど社内外の人ランダムにCCに入れて、送ったみたい。で、そのCCに派遣先の社長も入っていて、それを見た社長が『これって情報漏洩じゃないの?』、となって。」
「で、実は同じようなメールが僕(コンサルタント)にも送られてきてたんだよね」
メールを見せてもらうと、確かに・・・
派遣先を含め、色んな会社の人がCCに入ってるし、内容も完全に派遣先での仕事メール。
念の為、データベースでAさんの経歴を見てみると、
まぁ~~一体何社で働いてきたんだろう?というぐらい、ずらーーーーーーっと並ぶ社名。しかも、どれも年単位ではなく、数か月単位。1年以上勤務したのは、最初の数社のみ。家族もいるのにねぇ😞
転職を繰り返す事を"Jumpy"といいますが、コンサルタントに、「Aさん、超Jumpyじゃん。今までの退社理由は何て話してた?」と聞くと、「自己都合とかって言ってたけど」と。
私が、「実際は分からないけど、恐らくこの『情報漏洩』は、今に始まったことじゃぁないと思うけど。多分、精神的な病気か何かがあって、今までもやってしまった事、何回かあるんじゃない?退職理由聞かれて『情報漏洩したからです』、なーんて、普通誰にも言わないでしょう」と言うと、「Yeah・・・」と沈黙😑
とにかく、派遣元とも派遣先とも契約時には、情報保護に関する誓約書を交わすので、それに対する違反という、今までにない衝撃的なケースで契約終了。派遣先からは当然信頼を失い、その後取引は無くなりました。
暫く経ってなんとなくAさんのデータを見ると、なんと!!このコンサルタント、契約違反があったに関わらず、また仕事を紹介しようとしているじゃぁないの!!😱😱😱
事の発端はコンサルタントの部下が送っている「最近どうしてますか?」というメール。無職だと分かり、その後コンサルタントが案件紹介のメールを頻繁にしていて。
しかも、通常データベースには、契約終了理由や求職者に関する情報を書き込んで共有するはずなのに、この重要なケースについて一切メモが残されていない!
コンサルタントの部下に「なんでAさんに連絡したの?」と聞くと、「上司(コンサルタント)から連絡するよう言われて」との回答。情報漏洩についての情報共有は勿論されていないので、この部下は前に何が起こったかなんて当然知りませんでした。
もちろんこの事は問題になり、Aさんへの案件紹介はストップ🛑になりました。
もぉ、お金のためなら何でもいいのか?!
色々な事情で転職を繰り返す人は沢山いると思うし、私自身も10社とまではいかないけど何社か経験し、中には数か月で退社した会社も少ないけれどあります。
ただ、10社以上でどの会社も数か月~1年前後しか続いていないとなると、さすがに何かあると思われても仕方ないし、実際何かあるんだろうな、と考えさせられたケースでした。