派遣業界 日々の裏話 &  転職体験記

40代、未婚女性。日系・外資系企業の数社を経験。中でも人材派遣業界での勤務時に日々遭遇した出来事や裏話、そして転職活動で思った事などを書いています。

不要なアピール

私の会社(正社員・派遣社員の斡旋業)がターゲットにしている求職者は、30代以上で日本語・英語の2か国語以上がそれなりに話せる人。社内については、従業員は外国人も日本人も基本的にバイリンガルです(日本語、または英語オンリーの人もいますが)

 

私の会社から他企業に派遣される派遣社員さんも同じ。

ただ、派遣就業前に行う「説明会」で、「私は海外に住んでいたのよ」と必要以上にアピールしてくる人がちらほらました。

 

例えば、契約書その他書類に捺印する時、

「印鑑って久々に押しますー」

 

社会保険雇用保険、健康保険、厚生年金)について説明した時、

アメリカは年金は(どうのこうの)なんですが~」

 

だからどうした?

不要な情報をポンポン入れてきます。

 

中には流暢な日本語で

「私、海外生活していたので、英語で説明いただけますか?」

「契約書が英語の方が読みやすいので、英語に変えていただけますか?」

と言ってくる人も。

「何年ぐらい住んでたのですか?」と聞いてみると

「1年」だの「3年」だの。。。

本人には言いませんでしたが、私の方がよほど長いです🙄

 

もちろん、そういうリクエストをする方の中には10年以上日本を離れていた人もいましたが、調べてみると生まれてから高校生や大学生までバリバリ日本だったり。

幼少時代から海外だったらまだしも、10代後半まで日本で現在アラフィフぐらいの年齢なら、日本語は読めるでしょう~~😑

 

先輩から聞いた話ですが、説明会の途中で「海外にいたので英語で説明してください。その方が慣れてるんですぅ」とリクエストがあった時。

その先輩(旦那が海外の方で、英語が超上手い)にバトンタッチして説明を始めると・・・

黙り込んでしまったとか😮

じつはその派遣社員、海外在住はたった1年未満。

 

このような「海外(英語)アピール」をしてくる人は、海外在住歴が3年未満などの短い人が大半でした。

5年やそれ以上になると、英語が話せるとか海外に住んでいたとか、そんな事は本当にどーでもよくなります(少なくとも私自身はそうです)。英語なんて単なる言語だし。

私の友達で帰国子女が何人かいますが、「海外に住んでた」「英語がペラペラ」なんてアピールする人は皆無でした。

 

大切なのは、どこに居ようが自分がどう成長してきたか、自分は何ができるのか、だと思うのです。

 

ただ、たった1人だけ、父親の都合で幼少期にアメリカに移住、つい数年前までアメリカに居た、という同僚がいたのですが、二言目には「私は帰国子女でグリーンカードも持ってて、英語もネイティブ並みなのよ。旦那は元駐在員、子供もアメリカの大都会で産んだし。私の子供のスペックときたら、最強だわよ」「でも、グリーンカードはもう放棄した」といつも言う輩がいました。

でも、実務経験が無いらしく、仕事が全くできず、スピードも遅い。最初、英語はネイティブっぽいのかと期待しましたが、発音もネイティブとは程遠い・・・

比べたら悪いけれど、私の帰国子女の友人達とは大違い。

 

若ければまだしも、アラフォーになって帰国子女アピールする人なんて会った事が無いので、衝撃でした。

多分、この元同僚(他、アピールしてくる人々)って、これしかアピールポイントが無いんでしょうね。かわいそうな人だなぁ・・・