派遣業界 日々の裏話 &  転職体験記

40代、未婚女性。日系・外資系企業の数社を経験。中でも人材派遣業界での勤務時に日々遭遇した出来事や裏話、そして転職活動で思った事などを書いています。

斡旋会社を使う意味って?

今まで何度か経験した転職活動の中で一度、キャリアチェンジをしたいと思ったことがありました。

キャリアチェンジといっても、例えば営業から人事とかいう全くの畑違いの分野ではありません。あくまで過去の経験の中から一部の業務に特化した職種です。

ただ、ずーーーっとその分野でキャリアを積んできた人と比べると弱いかも、という自覚があった為、ここは人材斡旋会社の力を借りた方が良いと思い、幾つかの会社に登録しました。

 

私のキャリアチェンジ希望に応えて、私が応募できそうな案件を一生懸命探して紹介してくれる斡旋会社も確かにあったのですが、そうでない会社も多数ありました。

「そうでない会社」というのは、キャリアチェンジのサポートに積極的ではなく、紹介してくれる案件の殆どが過去と同じ職種😔。「そうでない会社」のうちの1社には、友人を転職に導いた人材斡旋会社がありましたが、その友人は過去と同じ職種での転職でした。

 

一番「ひどい!」と思うのが、ウェブでの登録をした後に直接話を聞きもせず、「あなたには紹介できる案件はありません」などと言って頭からお断りしてくる会社💢。この会社は、過去に同職種で転職しようとしていた時には、登録もできたし、多くの案件を紹介してくれました。

 

キャリアチェンジをサポートしてくれない斡旋会社って、一体何なのでしょうか🙄?

 

確かに斡旋会社は、個人レベルには公開されていない案件を持っています。しかし、特に最近は斡旋会社を使うだけではなく、Linkedinなどのソーシャルメディアなども駆使して求人情報を出す企業も増えてきました。実際、私自身が斡旋会社に紹介された数々の案件をソーシャルメディアで探してみると、いとも簡単に見つかって個人レベルでも応募できました。

そのため、過去と同じ職種での転職なら自分でも十分できるし、しかも個人で応募した場合、斡旋会社を使う際に発生する、年収の数十パーセントもの「紹介料」が不要になるので、応募する企業にとってコスト的にかなり大きなメリットがあるのです。

 

「過去と同じ職種での転職」や、年齢や経験から見て「すぐに転職できそうな求職者」しか歓迎しないというスタンスは、斡旋会社側にとっては「楽だし、簡単にお金(紹介料)が入る」という大きなメリットがあります。確かに会社を運営していく上では、大切な事ではあります。

ただ本来の斡旋会社の存在意義、そして特に今の時代に斡旋会社が本領を発揮すべき所は「キャリアチェンジ」や年齢・経験から見て「転職が難航しそうな求職者」のサポートではないか?と思います。