強欲さが招いた災い
通常、企業に派遣や正社員を斡旋する場合、取引前にその企業とは従業員を就業させた場合の報酬やその他ルールなどを記した「ビジネス契約」を結びます。契約書はお互いサイン済の原本を1通ずつ保管します。
ある日、コンサルタントから新たに取引する会社(仮「ABC株式会社」)があるので契約書を用意して送って欲しい、と依頼されたのですが、東京にオフィスがあるというのに送付先が南アジアのとある国。
送付先についてコンサルタント曰く「責任者(南アジアの方)が日本とその国を行き来している」という事で国際便で契約書を送ったのですが・・・いつになってもサイン済の契約書が戻ってこない😓。
契約書が戻らない中、コンサルタントは「ABC社の責任者から派遣でアシスタントが至急必要と、依頼が来てる」ということで派遣さんを決めてしまう始末。しかし、東京にオフィスがあるのに、なぜか勤務場所は自宅。
「責任者が日本に不在の事が多いので、自宅でメールでやり取りしてもらう」というのです。
ビジネス契約書を東京の住所に再送しましたが、なんと「宛先不明」で戻ってきました。📨
派遣営業部長にこの案件の事と「怪しいんだけど」と伝えましたが、担当コンサルタントの上司(課長)は「この会社と我が社とのビジネスは今後もっと拡大するから」と押せ押せで。
この課長、普段からすごく強引で胡散臭い🤡
派遣契約書とビジネス契約書を念の為、東京と南アジアの2ヵ所に再度送り、コンサルタントとは連絡が取れるので督促してもらいましたが、やはり契約書は戻ってこず。
派遣社員さんからは捺印済の契約書が戻り、就業開始日に無理やりスタート😣
そして2か月近くが経った頃、私のもとに電話が。相手は、ABC株式会社の日本人女性。
「御社から請求書が来たのですが、弊社で派遣を依頼した覚えがなく、請求書に書かれている派遣社員も存じないのですが・・・」
えっっっ?!?!😲😲😲
「〇月に御社の〇〇さんという方から派遣の依頼があり、派遣社員は自宅勤務で就業してるのですが」と説明すると、今度は向こうが「えっっっ😱?!?!」「その〇〇、弊社の元社員ですが、随分前に退職しています。」
「〇〇さんから、ABC株式会社を立ち上げて派遣社員が必要との依頼があったので、ビジネス契約書を何度かお送りしたのですが、サイン済のものが返送されていなくて。」「再度、派遣契約書と一緒に東京の住所にも送ったのですが、戻ってきました。しかし今回なぜ請求書はそちらに届いたのでしょうか?」と聞くと、
「オフィスはその住所ではないですが、恐らく郵便局の方が気を利かせたかのか分かりませんが、たまたまこちらに届いたかと思います。請求書見て、ビックリしてお電話しました。」
元ABC株式会社の社員が、何とまぁ自分の元雇用主と同じ社名・架空の住所で会社を興した風に装い、そこにわが社のコンサルタントは派遣社員を送っていたのです!
恥・・・
一体何のつもりだったのか。
「今後ビジネスが拡大するから」と行け行けGoGo な発言をした課長は、営業部長とその上司に呼び出され、コテンパに叱られておりました😜
・・・だから怪しい、って言ったのになぁ。