派遣業界 日々の裏話 &  転職体験記

40代、未婚女性。日系・外資系企業の数社を経験。中でも人材派遣業界での勤務時に日々遭遇した出来事や裏話、そして転職活動で思った事などを書いています。

外国人の雇用について思うこと <Part 1>

今回のテーマはちょっとリキが入りそううなので、2日間に分けます!

 

最近ニュースでも話題になっていますが、深刻な人手不足への対応策として今月から新たな外国人受け入れ制度がスタートしました。これにより、今後の外国人雇用に拍車がかかりそうです。

 

私は今まで、沢山の外国人の同僚と共に長年働いてきた訳ですが、そこから見たり感じたりしてきた事を踏まえて考えると、この「外国人受け入れ制度」には100%賛成はできないのです。

 

(因みに今回の話は、日本人の配偶者を持つ外国人は除外しています。)

 

私の勤務していた人材派遣会社から派遣される従業員のうち、外国人の割合は10%以上。非正規雇用のため、彼らは初めから就労可能なビザを持っている事が大前提です。

 

外国人派遣社員(又は業務委託社員)は、ITスキルなど、今の日本でスキル保持者が少ない能力を身に着けている人が9割近く。そのような特殊能力がある人の雇用に対しては、私は賛成派です。

また、特殊能力ではなくても、1つの業務に対する経験が相当ある外国人で、他の日本人候補者と比べた結果その外国人の方が経験値が高く企業のためになる場合もOKだと思います。

実際、派遣社員として事務の仕事をしている外国人には、職歴も関連業務の経験が豊富な上、日本語もバッチリ話せるので派遣先企業からも重宝されている人も多くいました。

 

その反面、「日本って(外国人に)甘いなーー😑」と思う事もしばしば。

 

ある日、外国人の派遣就業が決まったと、コンサルタントから報告がありました。

その方は、日本に駐在員として来日したばかりの外国人の配偶者。日本語は全く話せません。

駐在員の配偶者として来日&居住している人は、「資格外活動の許可」を入国管理局から得れば、週28時間以内で就労可能です。

 

その人が今回担当するポジションはというと、派遣先企業の人事部にて「Compensation & Benefit」。要は「福利厚生」担当です。

 

日本国内の企業で福利厚生を担当するぐらいだから、日系企業で同様のポジションの勤務経験があるのか?又は、日本在住経験があって、その上日本の福利厚生について知識があるのか?というと、答えは「NO」。福利厚生担当の経験や、日本在住経験などは全く無い人です。

 

契約内容はというと、週28時間という縛りに収まるよう、1日6時間、週4日間。

驚くのは時給。

この方に支払う時給は何と!!・・・・・・5000円😱😱😱

電卓をたたいて年収を計算してみたのですが、軽く600万円超え。

 

週24時間で600万以上。自分より条件良すぎ!

 

福利厚生なんて、日本人で経験者、いっぱいいるでしょう!!

現在主婦とかで、元々そういう仕事をしていた方も沢山いるはず。

なぜわざわざ、経験の無い外国人を雇うのか??

 

「やってらんねーー!」

日本人である私を含め業務部一同、働くのがバカバカしくなりました。

 

(つづく)